Skip to content

<DNA>  次世代へ紡がれるカシオデザインの遺伝子

樫尾俊雄発明記念館 vol.4

カシオ計算機を創業した樫尾四兄弟の一人で、多くの名作を生み出した発明家・樫尾俊雄。

その功績を今に伝える樫尾俊雄発明記念館に、今年入社2年目のデザイナーがベテランのデザイナーと訪問してきました。
日本の電子産業の発展に寄与してきた名作を前に、感じたこととは。

2022年入社の若手デザイナー  左から ダイさん  ダイチさん ハルさん ユズさん

数々の発明が生み出された「創造の部屋」

樫尾俊雄発明記念館の「創造の部屋」。発明のために、寝食を忘れてこもっていた樫尾俊雄の書斎をそのまま残している。

感じたのは「熱意」「進化」「カシオらしさ」

「発明の部屋」「数の部屋」「時の部屋」「音の部屋」を見学してきた4人。最後は「創造の部屋」でこれまでの展示を見た感想を話してもらいました。

ダイチさん「カシオの歴史を振り返って、あらためて感じたのが熱意でした。『新しい価値を世の中に提供したい!』という、ものすごい熱意があったんだなって」

ハルさん「自信がないとできないもんね。既存製品の改良なら消費者のニーズもとらえやすいけど、これまでにない発明品なら、自信がなければバーンと出せないと思います」

ダイさん「テクノロジーの進化にも驚きました。電卓なんて、この50年で恐ろしいほど小型化したんですね。そうした進化を先導して、カシオが次々に新製品を開発してきたという歴史を体感でき、すごくよかったです」

ユズさん「それにどれも個性的な製品ばかり。開発者もデザイナーも、みんな楽しんで仕事していたんじゃないかな。そういう気持ちじゃなきゃ、いいモノは生まれないんじゃないかと感じたのも収穫でした。」

貫くべきは「自分のデザイン」

ダイさん「小さいころからモノを作る仕事がしたくて、高校のときにプロダクトデザイナーになりたいと決意しました。念願が叶ったわけですけど、先輩や同僚など周囲から影響を受けるなかで『自分のデザイン』を少し見失っていたような気がしました。もちろん周りの声を聴いて成長するのも大事ですけど、自分の意志を貫いて、やりきるのも大事なんだなって」

ハルさん「大先輩の川島さんや井田さんに開発秘話を伺いましたが、自分しかできないことだったからこそ当時を鮮明に記憶されているのでしょうし、モノに想いを込められるのだろうなと思います。商品である以上、自分がいいと思うだけでなく、ユーザーにいいと思ってもらって、更には売れなくてはいけませんけどね。

受け継がれるカシオデザインのDNA

エントランスには、樫尾俊雄の残した「発明は必要の母」の言葉が大きく展示されている。

カシオデザインのフィロソフィー。根底にあるのは、この「発明は必要の母」の精神。

ここに足を運んだことで、熱意を持って攻めのデザインを続けて行く、というデザイナーにとって欠かせない姿勢の根っこにも「0から1を生み出す」「発明は必要の母」という哲学があると気づいた4人。

2年目とはいえ、幅広い知識を持つことが、自分のデザインを通せたり、自分の意見を自由に発信できるのだということを改めて実感したようです。

実際に、自分の意見を言えたり、デザイナーの声がきちんと他部署にも通じる風通しの良い職場であることも同期のデザイナー同志、共通の印象でした。

記念館をあとにする頃には、お互いに良い刺激を与えながらやっていきたいとの想いを新たにしていました。


樫尾俊雄発明記念館

樫尾俊雄のかつての私邸であり、彼が次々と発明し、エレクトロニクス産業の発展に貢献した画期的な製品が展示されたミュージアム。

完全予約制で無料でどなたでもご覧になれます。

〒157-0066 東京都世田谷区成城4丁目19−10


可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する

CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。

これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。

そこで着目したのが、パンチングネット部分です。

プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。

さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。

 

Select a location