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stories vol.33 | CASIO

世界中の教育関係者に魅力を届ける

教育事業のブランディングプロジェクト

様々な部門のメンバーと協力しながら取り組んでいる、教育事業のブランディング。
グラフィックデザインの製作だけではなく、デザイナーの視点を活かしてブランディングの企画段階から関わる仕事をご紹介します。

「学び」への支援を行い、学びへの「好奇心」を高めます

 

カシオの教育事業は、「Boost your Curiosity」のステイトメントのもと、学びの起点となる一人一人の「好奇心」を後押しすることで「誰もが、学ぶことが面白いと思える世界」を目指しています。教育ツールを開発・提供を行い、先生や学生たちを支援することで、子供たちの「大学に入りたい」「エンジニアになりたい」といった夢の実現をサポートしています。

電子辞書や関数電卓を使った授業支援や、国や地域と連携し、学生の未来に繋がるプロジェクトなども行なっています。しかし、ステイトメントに込められた想いと様々なユニークな活動はまだまだ知られていません。

それらを世界中の教育関係者・学生の皆さんに知ってもらうブランディングプロジェクトがスタートしました。

コミュニケーションの相手を思い描く

プロジェクトで意識したのが「どんな人」に届けるのか。デザイナーは常にデザインを届ける相手を想像しながら考えを巡らせますが、それがプロジェクトを進める中でも大切でした。

世界中の教育関係者と学生に届けたいのはもちろん、教育事業に携わる社員とも、今一度思いを一緒にするために、どんな内容をどんな手段でどんな表現にすると「伝わる」のか。プロジェクトメンバーで議論を繰り返し、中心となるコンセプトブックを作ることになりました。載せる内容も読者の視点を意識しながら選びました。

デザインで学びへのハードルを下げる

世界観の表現も大事です。「教育」と言うと真面目で硬い雰囲気になりがちですが、私たちが目指す「学ぶことを面白いと思える世界」を表現するために、「Approachable & Reliable」というデザイン方針を掲げました。グラフィックで学びの面白さを演出しながら、事業の想いと活動内容をきちんと伝え、更に製品のパッケージやWEBも同じ方針でデザインしています。

一人でも多くの学生に、少しでも学習に前向きになってもらいたいという願いを込めて、タイポグラフィやレイアウトに遊び心を加えました。

多くの方の色々な想いを聞き、話し合いながらプロジェクトを進め、デザインアウトプットに繋げていくブランディングの仕事は、絵を描くだけではない難しさがあります。
ただ、普段から色々な製品の様々な仕事に携わり得られる経験は、事業のブランディングという大きな仕事にも役立ちます。

ブランディングの企画段階から関わり、デザイナーのスキルを活かして世界中のお客様に魅力を伝える。まさにブランドをデザインする、私たちの仕事の醍醐味の一つです。

可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する

CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。

これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。

そこで着目したのが、パンチングネット部分です。

プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。

さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。

 

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