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stories vol.31 | CASIO

「Discover G-SHOCK」の

広大なG-SHOCK世界を探索するUX/UIデザイン

G-SHOCKの初号機から最新モデルに至るまで
約3,800モデル※の情報やブランドの軌跡を知ることができる「Discover G-SHOCK」。
G-SHOCKファンとの関係性を深めていくための戦略として、
ファンに刺さるサービス体験を追求することが1つの挑戦でした。

その挑戦の軌跡を、UX/UIデザイナーの目線でご紹介します。

*2023年11月時点のおおよそのモデル数

探索と発見

「G-SHOCKファンは、G-SHOCKとの出会いをどのように楽しんでいるのだろうか?」―――それを探るため、ファンのみなさんの声を聴くことから始めました。

インタビューから見えてきたのは、興味のあるG-SHOCKを探すとき、同じシリーズや同型の新旧モデルを縦横に探して楽しんでいるという特徴的な行動。

このことから、直線的に探したいものを探すのではなく「縦横無尽に派生し興味のあるものを深掘りする」という初期構想が生まれたのです。

広大なG-SHOCKの世界を探索し、気になるものはどんどん深掘り、新しい発見をする―――

「探索と発見」をサービス体験のコンセプトと定め、UIの骨格を検討していきました。

縦横無尽に探索するための骨格

UIの骨格を考える上で、サービス内の情報構造を検討することが重要でした。

議論を重ねて見出したのは、1つのモデルに対して「年代」「カラー」「シリーズ」などの属性をつけること。例えば初号機であれば、「年代:1980年代」「カラー:ブラック」「シリーズ:5600」などの複数の属性に分解できます。

この属性をタグとしてさらに別のモデルを検索できるようにすることで、同じカラー、同じシリーズ等で気になるモデルをどんどん深掘りできるような構造が実現したのです。

ストリートの世界観を抽象化

ビジュアルデザインをする上でイメージしたのは、街中にあるグラフィティアートやステッカー。

UIとしての使い勝手も考慮しながら、それらを抽象化できないかを模索していきました。

手書き風のタイポグラフィやステッカーモチーフの幾何図形をブランドカラーの赤で配置し、それぞれの情報の始まりに自然に目がいくことを狙っています。

進化を続けるサービス

リリース後も、サービスを愛用されているG-SHOCKファンのみなさんにインタビューを行い、改善のヒントを沢山いただいています。

その中で、私たちが気づかなかったサービスの価値を発見したり、課題も見えてきました。

多くのファンのみなさんにG-SHOCKへの愛を深めてもらえるように、「Discover G-SHOCK」はこれからも進化を続けます。

私たちUX/UIデザイナーの仕事は、インタビューや体験の設計、情報の構造整理など裏側の工程がその多くを占めています。
しかし、その基礎がしっかりしているからこそ、使いやすく魅力的なアプリ/サービスに仕上げることができるのです。

多くの「見えづらい」仕事がお客さまの笑顔につながることを信じて、日々デザイン業務に取り組んでいます。

「Discover G-SHOCK」は、時計用アプリ「CASIO WATCHES」のアプリ内で利用できるサービスです。

可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する

CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。

これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。

そこで着目したのが、パンチングネット部分です。

プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。

さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。

 

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