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stories vol.30 | CASIO

デザイナーが描くForm the Unique  vol.1

「創造する手」 

今回はカシオデザインのグラフィック広告のご紹介です。
カシオデザインのPhilosophyである「Form the Unique」をデザイナーが形にしました。
担当グラフィックデザイナーが考えたことや、出来上がるまでの経緯をご紹介します。
 

*今回ご紹介する広告は、雑誌AXIS 2023年12月号(Vol.226)に掲載されています

創造することへの探究心が
DNAレベルで息づいている

CASIOには創造することへの探究心の強い人がたくさんいます。日々何かにのめり込み、考えに没頭する、そんな人たちの集まりです。

そしてアイデアが思い浮かんだ時、まずは「自分の手」で形にしてみる。そんな文化が根付いていることがカシオデザインのフィロソフィである「Form the unique」に繋がっていると思います。

そんな思いを抱きながら、さて、どんな絵にしようかと考え始めました。

ビジュアルアイデアの試行錯誤:
CASIOのユニークと自分のユニーク

最も多くの時間を要したのは、CASIOのユニークと自分のユニークが重なるビジュアルアイデアに辿り着くことです。そのアイデアに自分が納得して走り出さないと、自信が持てず、やりきることができないという不安がありました。

そこで、改めてCASIOと自分を見つめてみようと思いました。CASIOのたくさんの技術・製品をテーブルに並べ俯瞰し、次に、自分のユニークにつながる、好きなものや嫌いなものをコラージュし、そしてそれがなぜ好きなのか、なぜ嫌いなのかを言語化してみることにしました。

はじめての何かが生み出される「兆し」を絵に込める

そうして見えてきたカシオらしさと自分らしさとの接点が「テクノロジーへの憧れ」です。

私は子供の頃からSF映画やSF漫画に触れることが多く、作中にエンジニアが登場し、何かに奮闘する姿に惹かれていました。そのため、テクノロジーを扱うCASIOのエンジニアには強い憧れがあります。

「自分に表現できることは何だろう?」と考えているうちに、デザイナーだけでなく、エンジニアも含めたCASIOにいる色々な人・たくさんのアイデアがシナジーを起こし、その人の手を通して、はじめての何かが生み出されるような「兆し」を絵にしてみようと思いました。そこから筆が進み始め、色々な人やアイデアが登場する場面を具体的にイラストへ落とし込んで行きました。

プロフェッショナル達と創るデザイン

様々なプロフェッショナルと意見を交わしながら、はじめての何かを生み出していく。それがCASIOでデザインをする醍醐味です。

イラストには、研究をしている人もいれば、デザインをしたり、市場調査をしていたり、品質保証で実験していたりと、カシオにいる様々なプロたちの様子が垣間見えます。
それこそが、何かが生まれる「兆し」です。

絵の主役となる手のポーズやアングルも、自分の手を何枚も撮影しながら決めて行きました。

鮮やかな色彩は、新たな一日の始まりを象徴する朝焼けからヒントを得て、色からも「兆し」を感じられるように表現しています。

これが私のForm the uniqueです。

制作中、1日の終わりに描き進めた分の記録を残しておくようにしました。

「今日はどうしても描けなかった」と落胆してしまう日でも「1週間前に比べたらだいぶ進んだな」と前向きになることができると知りました。

こうして描いた絵を、細部まで興味深く見てもらえると嬉しいです。

今回のグラフィック広告は、雑誌AXIS 2023年12月号(Vol.226)に掲載されています。

デザイン誌「AXIS」 | https://www.axismag.jp/axis_magazine/564108.html

可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する

CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。

これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。

そこで着目したのが、パンチングネット部分です。

プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。

さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。

 

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