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stories vol.29 | CASIO

企業と学生との共創

OPEN INNOVATIONへの取り組み
2022年度 産学連携授業

 

カシオデザインでは海外や国内の学生と一緒にOPEN INNOVATIONに取り組んでいます。
2022年度は国内で東北芸術工科大学でカリキュラムを計画・実施する
デザイン授業という形で産学共同研究を実施しましたのでご紹介します。


前回のOPEN INNOVATIONの紹介記事はこちら

今回の課題

プロダクトデザイン2年生後期・製品デザインコースとグラフィックデザイン2年生後期(全員)を対象に産学授業を実施。それぞれの学科に、次の様な課題内容で授業を受けていただきました。

プロダクトデザイン学科 2年生後期
プロダクトデザイン演習3(製品デザインコース)

プロダクトデザイン学科ではPRO TREKブランドを使ったアウトドア製品をデザインする課題に取り組んでいただきました。
学生の皆さんは授業を通して、ユニークな発想で説得力のある製品コンセプトを考え、アイデアスケッチにより多様な形状を試みていました。
最終的に完成度の高い製品デザイン画を作成するノウハウを学んでもらいました。

グラフィックデザイン学科 2年生後期
コミュニケーションデザイン実践

グラフィックデザイン学科の課題は
「カシオ製品を題材にしたポスターやパッケージの制作」
学生のみなさんに、ユーザー目線を意識しながら自分のアイデアを取り入れ、試行錯誤を繰り返しながら、デザインの精度を高めることを学んでもらいました。

授業の内容とスケジュールをご紹介いたします!

キックオフ&オリエンテーション

カシオの製品ブランドやそのデザインの紹介を通して、学生のみなさんにカシオについて色々と知ってもらった後、この授業で取組んでもらう課題の説明を行いました。

さあ、これから8週に渡る産学連携授業のスタートです!

グループワーク&アイデア出し

グループワークや個人ワークを通して生まれた「アイデアの種」を、転がして・展開し・そしてまた整理しながらユニークなコンセプトへとブラッシュアップしていきます。 カシオメンバーは、学生たちに寄り添い、同じ目線で一緒に考え・会話することで、学生自身の力で最終コンセプトにたどり着く様に導いていきました。

講師による演習指導

ここからは、いよいよ自分が決めたコンセプトに基づいてデザインを創っていくステップです。それに先立ち、プロダクトコースでは、まずカシオメンバーがラフスケッチの実演を行い「実際に手で描く」ことの大切さを伝えました。グラフィックコースではパッケージ講座を設けて、学生たちの目の前でパッケージを手作りで仕上げて見せました。デザインを創っていく過程で、学生たちは頭と手を同時に動かしながら、具体的な製品の形やグラフィックの表現を展開し、デザインの完成度を高めていきます。カシオメンバーは、学生たちの相談に応えながら一緒に魅力的なデザインを目指していきました。

プレゼンテーション

そして最後の週には、学生一人一人が最終デザインのプレゼンテーションを行いました。限られた時間の中で、相手に自分のデザインをできる限り魅力的に伝えるチャレンジです。カシオメンバーは、その内容を評価して終わるのではなく「デザインをより良くするには?」「より効果的に伝えるには?」という、将来を見据えた視点でアドバイスを行い、3年生以降の成長に向けたエールとしました。

可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する

CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。

これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。

そこで着目したのが、パンチングネット部分です。

プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。

さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。

 

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