デザイナーが取材!
カシオの自然体験メディア
「WILD MIND GO! GO! 」
今回はデザイナーの視点から
カシオ内のユニークでサステナブルな取り組みをご紹介します。
今回はデザイナーの視点から
カシオ内のユニークでサステナブルな取り組みを
ご紹介します。
「WILD MIND GO! GO!」とは?
海、山、川、空、そして街中。ワクワクする体験で、生き物としての力を取り戻す、ユニークな自然体験が見つかるWEBメディア。こちらをカシオが運営していることをご存知でしょうか?キャンプを楽しむ大自然の中、または普段暮らしている街中でも実施できるHow Toがたくさん掲載されています。アウトドア好きなら実践したくなること間違いなしですよ!
WILD MIND GO! GO!のホームページこちら
なぜ「WILD MIND GO! GO! 」を作ったか
立ち上げから現在まで企画運営を行っている、第二開発統轄部の谷治さんにお話しを伺いました。
―素敵な取り組みですが、なぜWILD MIND GO! GO!(以下、WMGG)を始めようと思ったのですか?
―谷治さん
WMGGは「Feel the earth, Evolve yourself」~自然体験を通して、これからの時代に必要な、創造力、挑戦する力、くじけない力、自然との共生感を育む~という想いを持って活動しています。
その想いに至った動機は3つあります。
1つ目は、私自身がカシオの携帯電話事業撤退の際に痛感したことです。世界では、言われたものを作ればよい、言われたことをやれば良いという時代から、何を創るべきか自ら決めて挑戦する時代へ変わっている。当時我々はそれに対応できていなかった。そのためにはCreativty、Challenging、Resilience(*1)が必要という課題に至りました。
*1:Resillienceレジリエンス: 困難な状況でも、うまく適応する過程や能力。精神的回復力。
2つ目は、3人の子供に恵まれたこともあり、これからの未来を考えたときに人間社会だけでなく、自然との共生が必要であると強く感じるようになりました。
自然との共生感を楽しく育むには自然体験が最適であると考えました。
3つ目は、以前カシオでは携帯電話G’zOneのアプリ「G’zGEAR」を作っていました。方位磁針・高度計などを搭載し「Feel the earth」をコンセプトにしたツールです。とてもいいものでしたが携帯電話の市場撤退と共にG’zGEARも終了。そこでやり残したことをまたいつかやりたいと考えていました。
フラグシップモデルであるPX-S7000の世界観は、今までのピアノが持つイメージとは異なります。
「ピアノは壁際に置かれている、重くて黒くて大きい楽器」という伝統的な従来のピアノのイメージから脱却するには、思い切った刷新が必要でした。 「昔ピアノを弾いていたけれど、いろいろな理由でピアノから離れてしまった」という大人に、もう一度ピアノを弾く楽しみを味わい、音のある生活を感じてもらいたい。
そんな思いから生まれたPX-S7000の魅力を、ユーザーまで最大限に伝えるための世界観を考えました。
体験を通すと物事への解像度が上がる
ーG’zOneの「Feel the earth」というコンセプトが、これからの時代の子供にも大人にも求められる非認知能力(*2)の育成につながる。そしてWMGGの紹介する体験は「地球を感じる」サステナブルへとつながってくるのですね。
―谷治さん
そうなんです。体験ってとても重要なんですよ。
地球温暖化、自然破壊が深刻化していますが、多くの人にとっては対岸の火事。カシオのWMGGを通じて自然や地球に対して自分ごととして考えるきっかけにしてもらいたいと思いました。例えば「秋の河口で「モクズガニ」を釣ろう」という体験。きれいな川・海で自分で獲った魚やカニは最高ですよね。でも濁った川・海の色を想像してください。農薬や化学薬品、マイクロプラスティックが漂う川や海なのか。そこで獲れた魚やカニを食べるという「体験」を通すと急に自分と自然がつながり物事の解像度が上がる。川や海が汚れると自分達に影響があると理解が進むわけです。
それがWMGGの、自然との関わり方を変える体験です。
*2:非認知能力:積極性や粘り強さ、リーダーシップやモチベーションの高さといった数値では図りにくい能力のこと。社会生活を送るために重要とされており、非認知能力を伸ばす教育が注目されています。
モクズガニ体験のHOW TOはこちら
体験用ハードウェアはどんなもの?
計画当初は自然体験の提供だけでなく、サービスとハードウェアをセットにした子供向け教育を考えていました。その中でデザインも一緒に体験用のハードウェアを検討。例えば、自然の中で草木や虫などを調べながら非認知学習に役立つプロダクトがあったらと試行錯誤。スケッチやモックを作成しました。
残念ながら実現はしませんでしたが、体験を絡めたプロダクトはカシオの他の商品やオリジナルも含め今後も考えていきたいです。
WMGGのリアルイベントを
弊社デザイナー奈良さん親子が体験
WEBメディア上で様々なHOW TOを紹介しているWMGGですが、モリパークアウトドアビレッジでは気軽に参加して自然に触れられるイベントも行っています。
今回は「ウッドガスストーブ作りと防災に役立つキャンプ道具選び」
こちらの体験では、身近な道具を使ってお湯を沸かしたりお米を炊くこともできるウッドガスストーブを作り、防災時にも活用できるキャンプ道具選びとローリングストック(*3)のライフハックを学べます。
*3:ローリングストック:普段使いできるものを一定量備蓄しておき、普段使いで使用した分だけ再度補充しておく「消費しながら備蓄する方法」
弊社デザイナーの奈良さんが親子で体験してきましたので写真でご紹介します。
空き缶でウッドガスストーブを作る!のHOW TOはこちら
体験してみて解像度は上がったか?
ウッドガスストーブを焚くためには小枝が必要→小枝が必要ということは身近に木(自然)がなくてはならない。都会で生活する私たちですが人間の生活と自然はつながっていると感じた瞬間です。
今回の取材では体験を通した気づきや応用といった非認知能力の大切さに気づかされました。
デザインでは総合的なUX体験を今後の開発に結びつけていきたいです。
WMGGではモリパークアウトドアビレッジ以外でのイベントもありますのでぜひチェックしてみてください!
WILD MIND GO! GO!のホームページはこちら
可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する
CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。
これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。
そこで着目したのが、パンチングネット部分です。
プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。
さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。