デザイナーが描くForm the Unique vol.6
「好きが自分らしさの源」
カシオデザインのPhilosophyである「Form the Unique」をデザイナーが表現しました。
担当デザイナーが考えたことや、出来上がるまでの経緯をお話しします。
*今回ご紹介する作品は、雑誌AXIS vol. 236(2026年4⽉1⽇発売)に掲載されています
突然のトークイベント
ある日、私含め若手3人が上司に呼ばれ、伝えられました。
「AXISの〈NEURON〉というトークイベントに参加してほしい。お題は“趣味とデザイン”です。何をどう話すか、考えてもらえますか」
トークイベントに登壇したことなどなく、ややポカンとして聞いていたのですが、
「はい、分かりました・・」
「で、、、どうする??」
「これ、いいでしょ!」を作る
どうしたものかと思いながらも、私たちの共通の趣味がプラモデルだとお互い分かっていました。
作り込まれたディテールや本物そっくりの構造への愛はもちろん、「もし、このプラモデルが実在したら・・」と妄想しながら作る行為も愛しています。
「じゃあ、我々3人が愛してやまないプラモデルの造形の魅力を伝えよう」
しかしイベントには各社デザイナーが集まるため、それなりのプレッシャーです。
自分たちが自信を持って「これいいでしょ!」というものを披露するには、何よりインパクトが欠かせません。
検討の末、「オリジナルのヘルメットを被って登壇します」と上司に伝え、製作をスタートしました。
「造形への狂った愛」を具現化
コンセプトは「ニューロン」。
頭に入り組むニューロンの妄想を膨らませながら、その妄想を具現化するために、試行錯誤の繰り返しでした。
キットバッシュという方法で、さまざまなキットのパーツを組み合わせ、気の向くまま造形。
「こういう部品の密度感、いいよね」
「分かる、ここたまらないよね」
「ここのカタチはニューロンをイメージして...」
ヘルメットのサイズならその情報量を「デザインの味」としてぶつけられます。
自分たちの「好き」に忠実に、こだわりを詰め込んでいきました。
私たちの造形への愛が詰まった作品は、イベントで様々な方に興味を持ってもらえ、ホッとしました。こだわってやりきって良かったです。
また、そうやって愛をもって作りきると人の心に響く、という実感を持ちました。
今回のクリエイティブを通して、
自分の「好き」が今の自分に繋がっているのを再認識しました。
自分の好きを仕事にも注入し、
自分にしかできないクリエイティブをする。
私たちはその意識が強いのかもしれません。
そしてそれが、私たちの「Form the unique」なんだと思います。
今回の作品は、雑誌AXIS vol. 236(2026年4⽉1⽇発売)に掲載されています。
可視化された音の流れが、
プレイヤーの感性を刺激する
CASIO独自のHorizontal Bass-Reflex System(*1)によって実現した、高音質でありながらコンパクトなボディという
「CT-S1000V」の特徴。
これをデザインで表現するという課題もまた、難関のひとつでした。
そこで着目したのが、パンチングネット部分です。
プレイヤーが調整しながら生み出した音源が、アンプからスピーカーに送られ、音として流れる動きを、造形によって視覚的に再現。
さらに所有欲を刺激するため、パンチングネット越しに配置された大胆なCasiotoneのロゴや、緻密な立体造形にもこだわり、デザインが完成しました。